筆記試験に出題される範囲
1.芸能と劇場
劇場の形
劇場のありかた
劇場の基本的な構造と名称
劇場の使われ方
各種芸能の特徴◎
仕込み図の描き方と読み方
SRの基本
音響効果と再生技術
フェーダテクニック◎
2.聴力と音響心理
日本人の聴覚
マスキング効果◎
カクテルパーティー効果◎
聴力の変化と聴力障害
可聴周波数帯域と聞こえ方◎
両耳効果と音の方向認識◎
ごみ静めと観客心理
3.音の性質
音の発生
音の反射、透過、吸音
音の減衰◎
音の伝搬速度◎
直接音と反射音
位相◎
音の屈折と回折
ハース効果◎
音像移動
気温と湿度の影響◎
暗騒音
残響時間◎
最適残響時間
レベル(音量)の違いによる聞こえ方◎
ドップラー効果◎
4.電子回路の基礎
電子回路
電源
直流と交流
導体と半導体
電流
電圧/電位差
抵抗
オームの法則
各種部品の働き
電磁誘導
フレミングの法則
デジタルの基礎知識◎
ビット数とサンプリング周波数◎
デシベル
5.マイクロホン
マイクロホンの構造
マイクの性能
近接効果◎
ポップノイズとハンドリングノイズ◎
セッティングの注意
マイク・チェック
逆極性について◎
反射音の影響による音質の変化
マイクの周囲の影響による音質変化
被り込みによる音質の変化
ワイヤレスマイクの3次相互変調ひずみ◎
受信アンテナケーブルのエネルギー損失
6.パワーアンプ
保護回路(プロテクタ)
クリッピングの影響
ブリッジ接続◎
パワーアンプとスピーカの接続ケーブル
デジタルパワーアンプの利点
スピーカシステム
ピーカの構造と種類
スピーカボックスの働き
スピーカシステムの基本特性
スピーカシステムの構造と種類
スピーカから出た音の周波数特性の変化
複数のスピーカを使用したときのF特性の変化
時間差の補正(ディレイの計算)◎
ハウリング
イコライザによる音場補正(チューニング)◎
スピーカの接続と合成インピーダンス◎
音響システムの電源の入り切り
7.音響調整卓
音響調整卓の役目
調整卓の機能
モニタ装置
デジタル調整卓の利点と欠点◎
周辺機器
エフェクタ
無停電電源装置◎
録音再生機器
楽器に対するイコライザの要点
三味線、シンバル、ボーカルのイコライジング
8.アース
アースの役目◎
機器の接続方法(バランスとアンバランス)
ノイズの要因
アース配線の注意◎
電源の極性
9.その他の知識
著作権/楽器の名称と記号/楽器の数え方◎
楽器の配列(ジャズ、邦楽)/舞台用語◎
出題される用語
プロ音響データブック(リットーミュージック刊)参照
あ
アクティングエリア◎
アクター
アクトレス
あごあし
アドリブ
ありもの
アリーナ
アレイ
アンコール
暗転◎
暗転幕
い
衣裳合わせ
板付き◎
一ベル
一丁一管◎
入れ込み
インターバル
インターミッション
イントレ
う
裏方
え
エキジビション
演劇[えんげき]
エンタテイナー
エンタテインメント
エンディング
お
大道具
置き舞台
オーケストラピット
音合わせ
オーディエンス◎
オーディトリアム
オーバーラップ
音出し
オフ
オフマイク◎
音場◎
オフレコ
オペラ◎
オペラハウス
オペレーション
オペレータ
オペレッタ
オン
音響反射板◎
オンマイク◎
か
開演
開場
雅楽◎
固める
カーテンコール
き
柝
擬音
戯曲
技術監督
キッカケ
脚色
客電◎
脚本
キャスティング
キャスト
キャットウォーク
キャパシティ
キャラクタ
キュー
狂言◎
極性◎
く
クォリティ
クライマックス
クラシック音楽◎
け
芸中
劇作家
ケツカッチン
ゲネプロ◎
こ
公演
興行
後見◎
柿落とし◎
小道具
コロシアム
コンサートマスター◎
さ
サスペンション・ライト
サスペンス
し
地明り◎
地方◎
ジャズ◎
紗幕◎
終演
商業演劇
商業劇場
四拍子◎
上演
定式
定式幕◎
所作
所作事◎
所作台◎
所作舞台
初日
す
ストリートパフォーマンス
ストレートプレイ◎
スポットライト
せ
千秋楽◎
そ
ソリスト◎
ソロ
た
ダイアログ◎
台本
立ち位置
立ち廻り◎
ダブルキャスト◎
駄目出し◎
ち
直接音
著作権◎
著作隣接権◎
つ
使いまわし
て
定位◎
デッドポイント◎
電源車
と
通し稽古◎
とちる
トラス
とり
とれる
な
中抜き◎
中日◎
なぐり
奈落◎
ナレーション
ナレータ
に
二ベル
日本舞踊◎
の
能◎
乗り打ち
乗日
は
ハウス送り
ハウスPA
ハウリング
パート譜◎
バトン
はね返りスピーカ
はねる
パフォーマンス
パフォーミングアーツ
ハーモニー
ハモる◎
バミる◎
早トチリ
反響板
反射音
ひ
弾きうたい◎
弾き語り◎
引枠◎
平台
ふ
フィナーレ
フォーリズム◎
ブーイング
舞台稽古◎
舞台転換
舞台端◎
ぶっつけ
不滅電源
プロデューサ
プロローグ
フライングスピーカ
プルト◎
文楽◎
ほ
邦楽◎
ポーズ◎
盆
本読み
ま
間
幕間◎
マチネ◎
み
見切り
見切れる◎
ミスキャスト◎
ミスマッチ◎
ミュージカル◎
め
メーキャップ
メドレー◎
メロディアス◎
も
もぎり◎
や
山台◎
ゆ
ユニゾン◎
ら
楽
楽日
り
リアリズム◎
リアル
リギング
リサイタル◎
リハーサル
れ
レパートリーシステム
レビュー◎
ろ
ロイヤリティ
ロングランシステム◎
フルファベット
CUE/Cue◎
DI
EQ
FB
FOH◎
GP◎
MC◎
NG
Q
SCRノイズ◎
SE◎
SR◎
----------------------------------------
ジャズバンド実技試験要点
評価基準 音楽を理解し的確なバランスが取れているか。
素早い判断と、正確で適切な指示が出せるか。
フェーダの操作により経験を判断します。
◎学習要点
音楽の醍醐味は演奏との駆け引きである。
的確なバランスを取ることにより、演奏者が行っている音の駆け引きを最大限に観客に伝えることができる。
フェーダの操作によって、次のような表現ができる。
1、生の音(出音)の音色を目標とする。
2、ジャズバンドにおけるリズムセクションの基本はベースとスネアーであるから、ベースとスネアーのバランスを考える。
3、ベースとスネアーの音を一体化させ、その上にハイハットとキックを乗せて、次にピアノとギターを乗せてリズムセクションを整える。
ここで、バランスが良ければ心地よい響きになるはずである。
4、ブラスセクションも全体を一体化させるが、まずサックスセクションは複雑な音程の動きがあるので丁寧に調整して、バランスを整える。
そこに、トロンボーンとトランペットを加えて曲に輝きを持たせ、ブラスセクションが一つの楽器であるかのようにするのが肝心である。
5、ソロ演奏はジャズにとっては最も重要なので引立つようにする。また、音量の変化を追って調整できるとよい。
6、時間に余裕があればパンポットにより音に幅をもたせることができる。
---------------------------------------
演劇音響実技要点
評価基準 音楽と効果音は目的を果たし、演技をサポートできているか。
フェーダの操作により経験を判断します。
◎学習要点
演劇における効果音や効果音楽は、場所・時刻・季節の設定、役の心中・作家のメッセージ・観客の心境などを音で表現するものである。
フェーダの動かし方で様々な音を表現できる。
フェーダを操作し、演劇にさまざまな演出効果をもたらすことができたとき、その音は効果音としての価値が生まれる。したがって、オペレータは演技者としての要素が大きい。
フェーダの操作によって、次のような表現をする。
1、カット・イン(突然、音が出る)/カット・アウト(突然、音が消える)
ショックを与える。ショックを表現するときに用いる。
2、スニーク・イン(いつのまにか音が聞こえている)/スニーク・アウト(いつのまにか音が聞こえなくなっている)
話題が核心に入って行く様子を表現。(カクテルパーティ効果の応用)
階段状に上げていくと奇麗に操作できる。
3、活け殺し
台詞の抑揚、間に合わせて音楽や効果音を立てたり引っ込めたりすること。演技の感情を高める。
4、フェード・アップ/フェード・ダウン
出ている音をキッカケで大きくしたり小さくしたりすることで、音に演技をさせる。
クライマックスや状況の変化を表現する。
5、フェード・イン(次第に音が聞こえる)/フェード・アウト(次第に音が消える)
感情を表現する効果音楽や効果音の挿入と削除するときに用いる手法。
レベルの不安定な波音や風音、間の空いた太鼓の音などのフェード・アウトは一気に絞らないで休みながらに絞ると奇麗に操作できる。
6、クロス・フェード(音が入れ替わる)
場面の転換やイメージの変化を表現する。
感情の変化、場所の移動と変化、季節の変化を表現する。